SHIPでベンチャー経営者に「バリューグラフ」を紹介しました。

本日、品川産業支援交流施設SHIPで、ベンチャー経営者にバリューグラフ(対話ツール)を紹介しました。ご多忙な中に9名参加をいただきました。ありがとうございました。

私とバリューグラフとの出会い
初めて、「バリューグラフ」に慶応SDM公開セミナーで出会ったのは2012年11月頃だったと記憶しますが、初めてワークをした時はうまくできなかったのですが、新鮮な出会いだったのを強烈に覚えています。今回、参加された9名の方もきっと戸惑われたと思います。

当時と今を振り返ると山のようにマインドの違いが出てきます。
・書いた文字が美しくない
・言いたいのに適切な言葉が出てこない
・思考停止に陥ることがある。やっても出てこないと思うことがある。
・目的と手段が混乱する
・目的や手段を出すのはいいが、「抽象度が上がりすぎている」、「下がりすぎている」
 ことにまったく気づけていない
・自分の立場や視点でしか思考していない、アイデアを出せていないことに気づいていない。
・メンバの思考のクセは見えても、自分の思考のクセはまったく気がつかない
・没頭してしまい、全体を見渡して考えることも、新しい関係性を見つける余裕もない
・ワークを楽しくするような「問い」、リズムを生み出すような「問い」、発展していく
 ような「問い」を発していない。
・他人の価値観やアイデアを積極的に活用して、新しい解空間を探そうとはしていない。
   etc


Yahooアカデミー伊藤羊一氏「思考プロセス」(出典:Linkedin)によれば、「Factからすぐ打ち手を考えてしまいそうになるが良くない」、「Fact→構造→分析の結論→とるべき軸と理由→個別の打ち手(具体)の順で考えるべき」、「一足飛びにいってしまうと、Why?が明確にならない、Why?とSo What?を繰り返して明確にすることが大事」といっています。そのためにまず必要なことは「構造化(立体化)しないといけない。」


まさしく対話ツールは、構造化(多視点で抽象度をコントロールして構造化し可視化する)のツールで、具体→抽象→具体のサイクルを支援するもの。
慶応SDMで、「抽象化して少ない要素にして全体を考えるようにしなければ、全体をつかめない」と教えられました。当時は謎の呪文でしたが、最近はやたらにありがたく思える毎日です。

   
SHIPのベンチャー経営者の皆様全が業務でご活用されることを願っています。





参考情報
品川産業支援交流施設SHIP 
https://www.ship-osaki.jp/access/  

イノベーション対話ツール
https://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/sangaku/1347910.htm

設計の科学「価値づくり設計」石井浩介 養賢堂 


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チーム・シンセシス・ラボ株式会社 
代表取締役     八田 孝
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                                 2020年3月10日

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