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地域活性ラボに参画

 10月17日夜 慶應SDMの地域活性ラボに参画させていただきました。 10/2ワールド・ワイズ・ウェブ・イニシアティブの会場で、慶應SDM特別招聘教授 中嶋聞多教授をお見かけしてして、タイミング良く地域活性ラボに参加することができました。 本日の地域活性ラボのテーマは、「若者が地域に入って行くプロセス」を研究することにありました。席上、長野県小布施町で行われている「小布施若者会議」の大変イノベーテイブな取り組み報告がなされました。大宮透(東京大学都市工学大学院生)さんは大変若いにもかかわらず、町長・町の二代目・地元の主婦層に強固な地盤があり、とてもアグレッシブな行動で「行政+住民+若者」の大きな渦を巻き起こしています。 「小布施若者会議」とは、町の交流・定住促進・日本一のクリエイテイブ性・起業・9月7-9の世界若者会議(20カ国)などコア事業を進めています。 世界の若者が住民や行政と恊働して、新しい場作り・新しい価値づくりを小布施から発信しています。 それを教育視点から若者感性で推進している 大宮さんに 会うことができ有意義でした。 未体験の集団に入り込むには、個人と個人 の関係作りを最優先されています。 りんごを車で東京に運んでマルシェで売って、それがきっかけでリーダー層の農家の奥さんと強烈な信頼関係を結んだようです。頭ではなく行動に表現できる素晴らしさです。 これからの課題は、地域産業振興 と 既存住民との関係性強化 です。 私は、中高年の活性化をテーマにしています。 これからのセカンドライフの活躍の場は企業組織から社会コミュニテイに広がりますので大変関心があります。中高年の立ち位置やとんがった生き方をあれやこれや考えるきっかけになりそうです。 会終了後、協生館のHubで、早田講師(公共政策のイノベーティブデザイン論担当)と平戸さん(法政大学大学院地域研究センター)、2013秋入学の土井さん、矢崎さんと地域活性における慶應SDMのよりアクテイブなあり方を議論でき、これまた有意義でした。                                     以上

白熱対談「公共哲学×システムデザイン・マネジメント 東西世界観の統合」

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慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科 公開講座         白熱対談「公共哲学×システムデザイン・マネジメント 東西世界観の統合」  前野先生と小林先生の白熱対談は、今回で二回目です。  ※正しくお伝えできない部分がございますが、八田の力量の問題をお詫び致します。  慶應SDM  は、ただの勉強学校ではありません。  その学生の活動領域は言うに及ばず、福澤先生のように社会変革運動のコアを立ち上げ てしまおうという社会変革型の大学院です。     幸福革命  効率優先で行き過ぎた市場経済中心の社会から、どのようにしたら人間の幸福・美徳を 心から追求する社会に変えていけるのかということを問う、極めて勇気のあるメッセー ジ性の高いワークシヨップでした。    前野先生  が冒頭から発言し・・、我々人間が主体的に行動していたと思っていた。  その意識というものは、無意識下の活動(知情意)に大きく依存しており、  この情報を遅れて反応している上に、自分で判断していると錯覚していた。  人間はこの 受動仮説 の基で動いている。  人間にとって、そもそも世界は無・空であり、ならば束縛はそもそも無いのだから  全ての人が、自由にチャレンジして生きる事が可能であるはず・・。  そして幸福の研究と公共哲学の研究から、将来のイノベーテイブな活動を引き出したい との思いが伝えられました。  小林先生  は、慶應大学の特別招聘教授になられました。  そしてシステムデザインマネジメントの視点に立って、大きく俯瞰して哲学を論じて下 さいました。  最近の哲学は価値観の多様化の中で権利中心の議論になっていて、本来の哲学を  失っているとの指摘から始まり・・・。  従来の哲学界にコミュタリアンの思想が大きな変革の潮流になりつつあることも指摘さ れました。  さらに、近代の市場経済中心に傾斜した背景にある、近代哲学の問題をギリシャ時代の  対話型哲学 (ソクラテス、プラトン、アリストテレス)の源流に立ち戻る事で、美徳型 の哲学の復権を目指す事が可能であるという持論を発表されました。  共同宣言  これは、従来の西洋近代哲学を超えて、東洋の仏教思想とあわせて東西

本日は起業デザイン論のチーム発表会でした

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慶應SDMの講義は、起業をする立場から見たら、①デザインプロジェクト(通称 Dpro)で世の中に無いような潜在的なニーズにリーチして、②システムエンジニアリング手法(SE)で要求分析からアーキテクテイングまでをおこない、③起業デザイン論で事業化モデルを立案するというの3点セットになります。 我々、種子島チームは宇宙施設のある種子島の活性化を「種子島プラネットチューブ構想」という形で事業化提案しました。栗原さん、川島さんのリードですごく盛り上がりました。 そして、最後の発表がすごくよかったです。 Riproチームによる 人のワークスタイル革新 につながる発表ですが、冒頭に挙げた起業デザイン論の授業コンセプトのお手本のような、3点セットがフルに活用されていました。SDMを起業シナリオに使えることをクリアーに伝えていました。           この授業に出て良かったと思える 手応えのある発表でした。

eラーニングの裏側

授業中の講義の核心に気づかなかったことを、eラーニングは気づかせてくれた。 前回の授業で、「ブレーンストーミングの後、親和図で共通なものをチームのコンセンサスで まとめていく作業」がありました。 自宅のeラーニングで授業内容を再生してみて、各アイデア単位に名前が付けられた、 親和図を鳥瞰して、どんなことが読み取れるか? という説明を聞いて、ハッとした。 得られた親和図から、インサイトと言って、対象(ブレーンストーミング、インタビュー結果等 から得られる、言葉、発言、言動等の事実)から、私達がどんな主観的な気づき(考え・気持ち等) を持つにいたったか・・?  というくだりがある。 「きっと、・・・このチームでは・・・・・こんな発想・・、こんな考えを・・持っていたのではないか?、  それって、結構、こんな・・・・気持ちがするなあ・・・」 とかの気づきを親和図から得る。 従来の仕事で、「可視化」とかいう言葉がありましたが、「現場の見せる化」などの活動と リンクしていましたが、人の非言語領域、無意識領域までは踏み込んで いなかったように思います。 さらに、SDM学はひと捻りしている。 そういった、集団の一連のアイデア出しのプロセスをただいたづらに発散・収束させるのでなく 企業行動に即したアイデア出しやゴールヘの方向性を確実に支援している実績がある。 出典:「超上流」から現状打破 日経コンピュータ2012.12.6号 「事実の可視化」から、「無意識の可視化」にまでおよび、新旧の組織を解決に 巻き込むことで、SDM学の対象とする潜在的な市場の大きさ、可能性の大きさに思いを はせることができました。

私にとってのシステム哲学の意味 2013.4

50 歳を超えて残り少ない凡人の人生で、「この問い」や「この質問」はできれば聴いてから死にたいという質問がいくつかある。当たり前の定義ですら、聴いてみたい時があります。 慶應SDMの修士1年生の授業( 2013 . 4 . 26   システムの科学と哲学    「ソフトシステムの基礎」木島教授 東工大)で 、今、目の前 2 メートルにいる初対面の教授に、質問できるチャンスが突然と現れるとは奇遇と言うしかなかった。 Q :八田の質問 「先生、さきほどのシステム哲学の説明の中で、階層性の説明の時に、階層性のモデル表記をノードとネットワークで図示されましたが、ループ量子重量理論のスピンネットワーク(ノードとリンク)の表現(竹内薫著「世界が変わる現代物理学  P204 」)と大変酷似していますね・・? 概念的に近しいのでしょうか? システム哲学と量子重量理論は近しい関係と言えるのでしょうか? A: 返答 木島先生は素人の質問に丁寧に答えてくれました、「システム哲学は物理学、生物学からシステム科学をやる人は多いので、物理学のアナロジーは踏まえている。」 システム哲学を唱えている、アービン・ラズローに直接聞きたかった・・、 システム的に体系的(前野教授曰く、 4 階層モデル)に考えるということは、最新の科学観(最新の量子重力理論を含めた)をも包含してシステム哲学を上流に位置づけて、 interdisipnary に横断的に体系化して、新しい思想体系があるものと勝手に解釈することにしました。 地動説以前と以後の意識変化 量子重量理論事前と以後の意識変化 システムデザインマネジメント学以前と以後の意識の変化 私は、慶應 SDMの発展に期待したい。 出典 竹内薫「世界が変わる現代物理学」2004  ちくま新書 Ervin Laszlo (訳者)伊藤重行「システム哲学入門」1980 紀伊國屋書店 前野 隆司  「思考脳力のつくり方 - 仕事と人生を革新する四つの思考法」 2010.4 角川oneテーマ21 新書 

w3i トポス会議に出席

4/23 公益社団法人日本フィランソロピー協会研究員として参加しました。 本活動 対話トポス会議は、結論を出す場では無く場に即した賢人のネットワークを作るのが目 的です。 企業行動にとって安全保障が戦略上で重要であるという問題意識がありました。 日本の東アジアでの安全保障の役割と日本のチャレンジについて、海外キーマンをまじえ 率直な発表が続きました。 日本として東アジアのリーダとしての責任を俯瞰的に考える必要を痛感しました。 http://jp.fujitsu.com/group/ fri/events/w3i/w3i-topos03.html 第一回の「人間の知性とコンピュータ科学の未来」では、システムデザインマネジメント研究科 研究科委員長の前野教授が発表されておられます。 みなさん、俯瞰的な賢人ネットワークを作りましょう!! http://jp.fujitsu.com/group/fri/events/other/w3i-topos01.html ダイアローグ・セッション 「シンギュラリティの論点:人間の知性vs.コンピュータ」 前野 隆司  慶應義塾大学大学院 教授 ロボティックスの専門家であり、そこから心の哲学について研究し、意識に関する仮説「受動意識仮説」を見出す。現在、ヒューマンインタフェース、ロボットをはじめ、教育、地域社会、ビジネス、価値などのデザイン等、さまざまなシステムデザイン・マネジメントについて研究している。

私はなぜ慶應SDMに入学したか?

中高年が自律して社会参加するしくみづくり   ~個の転換 KOERU(超える)プロジェクト~  慶應SDMでリカレント教育を受けて、システム思考を活用して自律する社会を作りたい  ビジョン :目指すべき社会  中高年が自律して社会参加し、楽しく生きていける社会  ミッション:果たすべき使命  中高年の社会参加の課題解決を支援する  バリュー :提供する価値   主体的な社会参加と創職支援  コア業務:中高年が自律して社会参加する行動転換のしくみが必要          (価値転換+学び+トライアル→創職)  ※社会保障・人口問題研究所の推計では、2060年(48年後)には65歳以上の割合が40%    2110年(98年後)には、日本の人口は4,300万人 今、欧米に遅れること数十年、日本に本格的な変革の時が来ている。  ① 政府視点  2010年1億人から2060年8647万人に減少、GDP3~4割縮小      新事業創出で環境エネルギー等にシフト   ② 企業視点  電機自動車産業の競争激化、アジアシフトと国内雇用の調整      企業は中高年から若手へのコストシフト  ③ 社員視点  製品サイクルの短縮は就業期間の短縮化となり、 個々人で    セカンドライフの設計が必要 セカンドライフの行動転換をどうデザインするか?   中高年が自律して社会参加(起業、プロボノ、社会コミュニテイ参加、環境事業参入等)するための 自己再設計(内的キャリア再設計、社会的自己創造)、イノベーション創出のスキルアップ教育必要    社会起業大学、NEC匠塾で検討を続けた結果、慶應大学大学院システムデザインマネジメント研究科 で人間中心の社会転換教育をシステムデザイン手法で構築普及したいと考え入学しました。       VUCA時代、不確実性を減らしていくためのアプローチ手法としてのシステム思考の 活用を信念を持って進めていきたいと思います。                         慶應SDM 13春M  八田 孝               

慶應大学大学院システムデザインマネジメント研究科春学期の初日です

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本日は、慶應大学大学院システムデザインマネジメント研究科(以下 慶応SDM) 春学期の初日です。少し緊張気味で、日吉駅を降りるとすぐ目の前に、慶應の協生館ビルが見えます。 春の青空に映えて、とてもきれいです。 土曜日は社会人向けに配慮されたカリキュラムになっています。特に、重要な必須科目が集中して学ぶことができます。社会人には大変助かります。 1時限はシステムデザインマネジメント序論(白坂先生)、2時限はコミュニケーション(前野先生) 3~4時限は、デザインプロジェクト(前野先生、石橋先生)となっています。 1.SDMのコンセプト そもそも 「客観的論理性で正確を旨とするシステム思考」 と 「主観重視で共感や無意識を活用したいデザイン思考」 という相矛盾する思考方法を 局面局面でうまく使いこなしてよりイノベーテイブな解を出そうとする姿勢はチャレンジそのものであると思う。     「 システムエンジニアリング と デザイン思考(”システム×デザイン”思考)    システム力  = システムズエンジニアリングを基盤とするシステム力教育   デザイン力  = デザインプロジェクトによりチームで新しい答えを創造する            デザイン力教育   マネジメント力= プロジェクトマネジメントやビジネス系科目による            マネジメント力教育 2.システムエンジニアリングの定義の差 INCOSEハンドブック(定義された目的を成し遂げるための相互に作用する要素)と 慶應SDM(ユーザニーズを踏まえて技術システム設計から社会システム設計の 構想提言も含む)の定義は異なり、慶應SDMの定義は対象が広い    3.社外講師 アートデイレクタ 田子 學   ワークショップ:  新しいアイスの商品企画提案をデザインの視点で行う (1)2人が組になって、一人が5分間かけて、アイス(今回は、ガリガリクン)を   食べるのを片側の人が、詳細に観察して克明に行動を記述する。   アイスの袋の開け方、食べ方、扱い方、癖、表情、・・・ (2)書かれた内容をもとに、新しい提案につなげる   アイス本体はどうあるべきか、アイスの袋はどうしたらいいか、アイス棒は・・   その他全体の商