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「リ・スキル」と「メタデザイン・スキル」

  コロナショックで大きく雇用環境が変わるような 情勢が見られます。 仕事の能力評価で、曖昧だった判断基準が厳しくなり、 ビジネスマンには、「リ・スキル(能力再獲得)」が求められていています。 実はこのサイクルは、何年間も、何回も繰り返しています。 そして、技術がさらに加速するたびに、 「リ・スキル(能力再獲得)」を繰り返すことにも 限界がきています。 単一専門性のスキルの獲得と陳腐化の繰り返しサイクルではなく、、、 異なる専門性を横断して、新しい価値をデザインするシステムアプローチ 時代(メタデザイン・スキル)に 向けて、多くの人材を投入すべきです。 経営者の方、ビジネスマンの方へ、、 今こそ、単一の専門性の獲得陳腐化のパラダイムから脱皮して、 コンピテンシー(スキルの集合体)と 方法論(思考法 、システムアプローチ)を活用して、最適な仕事の答えを実践を通じて、アジャイル的、 スパイラル的に、 仮説を高めていける能力獲得競争にシフトすべきだと思います。 これこそが、次世代に求められている 戦略的学習能力 です。 2021.12.22

エフェクチュエーションが伝える起業家精神

熟達の研究をしてエフェクチュエーションに出会いました。 経営者とは発掘されるものという常識から熟達であると・・。関西学院大学のMBAコースで受講された、笠谷さん、片山さんから伺いました。 従来のマーケティング戦略(STP)とも間逆なアプローチ。エフェクチュエーションが伝える起業家精神とは、 ❌未来予測などの市場調査は嫌い ⭕ビジネスとはつむぎだすもの。出会ったステークホルダーと相互作用してビジネスが変容することもよくある。 ⭕仲良くなったステークホルダーは、やがてフォロアー、社員、お客様、ファウンダーに変容していく。 そういえば、日本にもあった 袖擦り合うも多生の縁。彼女から言わせると「関心を持ってくれたステークホルダーに自発的にそのプロセスの一員になることを選択させるプロセスだ」といっています。 特に着目したのは、間主観的相互作用という考え方。 そうか!、別の価値時空間に住んでいるひとに、座標変換(共感、相互理解)を加えて、その人の生き方のプロセスと自分のプロセスを相乗りさせて、相互作用して市場(予定調和でないナラティブな空間創造)を形成していく。 システム✕デザイン思考の思考にピッタリだと思いました、これ使えます。 ※「主観と客観」という概念装置は時代遅れで、次は「間主観性」ではないでしょうか? 書籍:エフェクチュエーション   サラス・サラスバシー Effectuation' workshop TEDxMidAtlantic 2010 Saras Sarasvathy 2021.12.4

システム思考やデザイン思考の概念を俯瞰的に理解したい その2

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 学び始めた時の世界・・・ システム思考、デザイン思考、メタ認知、システムズエンジニアリングを学び初めた当初 は、用語や概念が、体になかなか入って来ませんでした。 ロジカルシンキング クリティカルシンキング デザインシンキング システムシンキング システムアプローチ 多視点、抽象、構造化、可視化 全体と部分、俯瞰と系統 目的手段、原因結果、機能と物理、価値連鎖 etc 用語が頭の中で、バラバラに宙を舞っていました。 私には、メタ的な思考やスキーマが無かったのですから、しかたがありません。 IT系エンジニアでしたが、30年間このような思考には、全く縁が無かったのです。 現在日本のIT系のエンジニアは100万人いますが、ロジカル思考の方がほとんどです。 分ける思考を得意としますので、要素と要素の関係性、システムとシステムの関係性などを 見失うことも多くなります。 結果的に、(見えていない)要素間で引き起こす「振る舞い」が問題を起こしたとしても それを解明することは、難しいのが現実です。 学び始めた後の世界・・ 用語や概念が頭の中でバラバラに宙を舞っていましたが、徐々に、概念のまとまり単位で、 棚に入るような感じがでてきました。見慣れてきたことも事実です。それを前提に物事を考 えるような時間が増えつつあります。 そもそも、知らなかった概念、方法論が使えるようになるとは、どういうことでしょうか? 問題を解決するには、プロセスが必要です。思考することでプロセスが生まれます。思考す ることでプロセスを生み出しますが、それには方法が必要です。 その抽象的な方法を具体的に実行するにはツール、道具が必要です。 学習者が、問題解決やデザインを実行する(プロセス、方法、スキル・・)には、スキルが 必要です。単体で活用できるスキル、スキルが集合したものをコンピテンシー(形式知と暗 黙知を含みます)といいます。 バラバラに見えた概念や用語が、体に馴染んでくるには体験して理解する時間が必要です。 これらが定着し、仕事でコンピテンシーや方法論を駆使して、目的を達成するためのケ ーパビリティが、ようやく発揮されて成果を出します。 システムデザインマネジメント学には、これらが用意されています。 やる気と時間と場が必要です。 ある集中した時間を投入して、ロジカル思考を超える次世代の思考能力、創造的な問

イノベーションアーキテクトは「思考プロセス」を求めている

1.イントレプレナーの流儀   旭化成の高度専門職として「グループフェロー」「シニアフェロー」を務め、現在 BtoB の製造業における新規事業創出に必要な「思考プロセス」の研究・開発を進めている山下氏。自身の経験から得たイノベーション思考を抽象化して、再現性の高い思考プロセスに落とし込もうと努力していることが、webサイト 「イントレプレナーの流儀」 で発信されています。 弊社は、山下シニア イントレプレナー(イノベーション アーキテクト)の長年のイノベーション成果を「思考プロセス」として振り返る貴重な機会に参加させていただき、ワークショップやシステムズエンジニアリング活用などの議論をさせていただきました。 2.出会い  2016年11月富士ゼロックスさまが主催したバーチャルハリウッド協議会のワークショップ講師として、コンセプトフレームワークのファシリテーションを実施させて頂いたことがきっかけで、お付き合いが始まりました。イノベーション創出のための「思考プロセス」の研究・開発の基盤として、SDM学(システム✕デザイン思考、システムズエンジニアリング)が活用できるのではないかということでした。  「思考プロセス」の対話では、イノベーション創出のフレームワークの開発に、SDM学がどう活用できるかの議論を行いました。ワークショップを行ったり、私の苦労談(統合CADシステム開発をした時にシステムズエンジニアリングのような異分野横断の開発方法論を本当に必要としたこと)やシステムズエンジニアリングの効用(多視点で同時並行の思考空間を獲得することができる能力獲得)などの話をさせていただきました。 3.今後の期待 弊社は、システムズエンジニアリングを次世代の問題解決方法論(思考行動プロセス)として、自由に活用できるケーパビリティの高い人材の育成に、貢献していきたいと思っています。                                       以上

対話ツールを活用して問題解決の能力開発を進めよう

   対話 ツール を活用して問題解決の 能力開発 を進めよう 「対象を構造化して可視化し、しかもメタ認知力を高める優れたツール」がネット経由で無料でアクセス可能なことをご存知ですか?このツールをきっかけにして人生100年活用できるプロセス思考力(スキル・コンピテンシー・ケーパビィリティ)を開発していきませんか?  あなた と、 あなたのチーム のために! 出典: 「イノベーション対話ツールの開発」について Step1: 対話ツールの持つ強力な効果を単体で活用しましょう              (参考:資料1) 一つ一つが凄いツールですので、現場活用しながら効果を体験してください Step2: 対話ツールを2〜3つのプロセスとして活用しましょう           (参考:資料2) 可視化カードの進行順番(可視化カードの右上と左下にツールの活用の順番例あり)を目安に活用してみましょう    自分で得たい内容とツール特性から工夫して使ってみましょう    Step3: 人の対話を建設的な対話に変えるための話し合いのプロセスを学びましょう         (参考:資料3)  話し合いのプロセスのステップが明示的になっている  話し合いを効果的に支援してくれるツールがある  話し合いのプロセスを目的に向かって進めてくれるファシリテーションが行われる   Step4: 課題解決の基本プロセスを学んで活用する習慣をつけましょう          (参考:資料4) 目標・方策・道具・制約    良定義・不良定義 課題発見・課題定義・探索・具体化・検証 メタ認知的知識・メタ認知的活動 Step5: イノベーティブな解探索を行うためのワークショップデザインを学んで活用しましょう              (参考:資料5)  例:得たいインサイトの方向性を考える 思考の枠を捉える 枠を越えたアイデア 枠を越えたアイデアのエッセンス エッセンスからさらにアイデア創出    Step6: 要求を定義してアーキテクティングする方法論を学びワークショップとして活用しましょう (参考:資料6,資料7) システム、ライフサイクル、コンテクスト分析、機能と物理、アーキテクチャー設計、enabler framework 問題の範囲を決める活動、対象の時間スパン、対象の空間的な境界 問題解決のアプロ

そもそもトップランナーは狙っている方向が違う・・

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  そもそもトップランナーは狙っている方向が違う・・・ ※補足 「物理数学の直観的方法(長沼伸一郎著)講談社」では、「簡略化」「総合化」「直観化」が次元の異なるほどの意義を帯びてこざるを得ないだろう。と指摘している。 複合的/横断的体験価値をどうつくるか・・・・ Well-beingな豊かさを社会実装する人材をどうつくるのか・・・ 弊社は、皆さんの知恵や行動と相互作用しながらチャレンジを続けます。 well-being社会課題解決とミドルシニアライフデザイン勉強会 イノベーションアーキテクトとシステムデザイン人材勉強会 創造的対話と異分野を対話デザインでつなぐ勉強会 問題解決とプロセスデザイン勉強会 基礎的メタ思考勉強会 2021.9.20

アーキテクト人材育成の取り組み報告書

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  2021.7. 26 に、DADCからSociety5.0を実現するアーキテクト人材育成の取り組み報告書が公開されました。 https://www.ipa.go.jp/.../arc.../pj_report_hrd_20210726.html     記載されていたカリキュラムから、研修日程を1枚に抽出して見ました。表面的な座学だけではなく、大変実践的な活動もされていることと思います。早く、一般企業レベルでも、素晴らしい指導者の元で地についた研修や実践が行われるといいのですが、、 小職にとっては、SECFとスキル標準フレームワーク https://www.learning-innovation.go.jp/existing/doc/c0038/システムデザイン人材スキル標準.pdf が唯一の羅針盤でしたが、今回の「アーキテクト人材開発・育成に関する中間報告書」が世に出て、闇夜に照らすサーチライトが増えた気がします。ビジネス戦略、人材育成の転換を議論している現場に紹介させていただきます。 2021.8.12

あるビジネスマンの症状

       あるビジネスマンの病状       〜56才当時ビジネスマン八田はその病いの中に・・〜   VUCA/AI 時代に戦略的学習能力の時代が来ている。先が見えない時代と言われている。データから自動抽出してAIが新しい判断基準を出してくる時代になっている。人は理念を持って、状況を捉え、課題を再定義して、新しい解決策、知識を発信する時代になった。しかし、現実はうまく対応できていない。 思考停止症候群 教えてもらったことは丁寧に実行してお客様に評価される真面目なビジネスマンが多い。しかし、「わからない問題」に出会うとそれは「知らないし、わからない」からStopする。 豊かな時代「答え」は本屋やネットにある: 自分の困った課題、人生の選択の答えはGoogleを検索すると出てくる気がする。インフルエンサーが教えてくれる気がする。あった、あったかも。私も良く本屋に駆け込んでいました。 「解決方法」を口を開けて待っている 「未知の問題」、「わからない問題」、「イノベーティブな解き方」、「自分が本当にしたいこと」などの難解な問題の解決法は、上司・先生が手とり足取り教えてくれると思い込んでいる。誰かが、わかりやすく教えてくれるんですよね〜。 興味より詰め込み教育: 子供の頃から、自発的な興味よりも、詰め込み知識偏重だった。「自分の興味に夢中になって、行動から発見的に学び取り、たどたどしいがワクワクしながら外的世界に表現する。褒められる、怒られる、だけど面白い。三昧」。自分事で行動を切り開いていく機会は少なかった。        学びは症状を確実に変えます それでも、問題解決の方法論(ロジカル思考、クリティカル思考、システム思考、デザイン思考、システムアプローチ)をコツコツ学び続けていくと「症状が確実に変わる」ことを体験しました。 対話ツール を使っていくと解決のためのメタ知識が育成されます。メタ知識量がある臨界点を超えると能力として発現すると言われています( 深い学び )。掛け算九九を覚えたように、無意識に思考が探索を始めたりします。滑らかになると期待意欲が湧いてきます。すると前向きなマインドに変わってきます。気持ちが軽くなります。 これが何より嬉しいです 。56才から学び始めて65才になりますが、暗いトンネルが続きましたが、少し明るい尾根に出た感じはありま

VUCAの時代にもかかわらず、企業のスキル教育は昔のまま

  VUCAの時代にもかかわらず、現代日本の企業内教育は昔のままであることにお気づきですか? リクルートマネジメントソリューションズ ⼈財開発実態調査 2017 では、スキル研修の実施率は「問題解決、課題解決」「ロジカル・シンキング」に加え、「コミュニケーション、アサーション」「コーチング・メンタリングスキル」「語学研修」などコミュニケーションに関する研修が高いとあります。 ここから分かる事実は、「問題解決、課題解決」「ロジカル・シンキング」のスキル研修が主流であることです。 ある企業の問題解決力の研修内容を調べてみましたが、「現状で発生したの問題」を「細分化して分析的に解く」というタイプの問題解決研修のままでした。ロジカルシンキングは重要な思考ですが、ほとんどの企業で「将来予想型・unknown型・発見型の課題発見・課題定義・解決探索のスキル研修」に対応していない状態です。 時代はDX/AI/スマートシティ/Society5.0と喧伝されていますが、足下の企業内研修は昔のままです、社会や会社トップの要求にあったスキル研修、人材育成が進んでいない事実にもっと目を向ける必要があると思いませんか? もっと時代に合ったスキル研修・人材育成を急ぐべきです! 次世代の人材を育成するためのスキル研修とは、、 1.分析型思考から全体を俯瞰的に統合するアプローチ思考へ 2.単一の問題から、複合横断的な体験価値を創出する全体俯瞰的な統合的フレー ムワークへ 3.「問題に答えをあてはめる思考」から、「問題を創り出しそれに見合ったユニークな解決策を考え出す思考へ(メタ認知、学習迅速性、チーム思考、システム思考、自由度が高いシステムアプローチ手法) のスキル研修を早急に企業にビルトインする必要があると思います。 具体的には、システム思考、デザイン思考、システムズエンジニアリングを自分の課題に適用しながら、熟達するに従って、スキル蓄積 → コンピテンシー獲得 → ケーパビリティの発揮に向けて、歩んで行く必要があります。 ※文献 リクルートマネジメントソリューションズ ⼈財開発実態調査 2017(サマリー版報告書PDF) の13ページ、 スキル研修の50%は、「問題解決、課題解決」と「ロジカルシンキング」があげられている。

スマートシティ5.0関連コンテンツ入り口

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  (入り口) ここからほとんどアクセスできます → 2020SIPサイバー/アーキテクチャ構築及び実証研究の成果公表  ーー> スマートシティリファレンスアーキテクチャ ホワイトペーパー(日本語版)       (2020/4/1更新) 目次、第1章~第4章       ーー> スマートシティリファレンスアーキテクチャ ホワイトペーパー(英語版)     (2020/7/20更新) 目次、第1章~第4章  ーー> スマートシティ リファレンスアーキテクチャの使い方(日本語版)     (2020/4/1更新) 目次、第1章~第3章                                           第4章 ーーーーーーーーーー詳細ーーーーーーーーーーーー 2016システム基盤技術検討会(第1回)議事次第 2016.12 Society 5.0リファレンスモデル検討について 2017重要課題専門調査会 システム基盤技術検討会(第10回) 2019「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期 ビッグ データ・AIを活用したサイバー空間基盤技術」 における アーキテクチャ構築及び実証研究 2020SIPサイバー/アーキテクチャ構築及び実証研究の成果公表 2021戦略的イノベーション創造プログラム(SIP:エスアイピー) スマートシティリファレンスアーキテクチャ スマートシティリ ファレンスアーキテクチャの使い方 〜導入ガイドブック〜 <参考> Wiki EIA RAMI 4.0 IIRA 2018分野間データ連携基盤の整備に向けた方針 ISO42010 architecture framework

学び直すなら、システムズアプローチ、システムデザイン

  1990年頃、当時勤務していた国産コンピュータメーカーには、ダウンサイジングの嵐が吹き 荒れた。 メインフレームのハードウエアの価格が半分になった。 価格破壊が起きてから、会社の空気が張り詰めてきた。 呑気な私も、世の中の空気と同調して生きること の危うさを体で感じた。 それ以来、、、 自分たちが立っている足元は、堅牢な鉄骨ビルの床ではない。 電子が量子力学的な振る舞いをする、ふわふわした量子空間を 堅牢な床 と勝手に錯覚して その上に立っているだけなんだと 思うようになった。 書籍: 終身知創の時代 終身雇用から終身知創へ 常に学び続ける新しい生き方 にもあるように、 100歳までの人生を社会的にも経済的にも、そして精神的にも豊かに生きるには、キャリア寿命を延伸することが必要だ。そのカギは学び直しだ。 学び直すなら、 システムズアプローチ、システムデザイン  をお勧めします。 細かいところから詰めていくのが大好きで真面目な日本人が、、、 全体を全体として 考えていく力、構想力がついたら、、、 鬼に金棒の気がする。 以上

「わからない」けどつくりだす

    「わからない」けどつくりだす   これは、畑村洋太郎教授の著書  畑村式「わかる」技術  の一説を引用させていただきます。 ある大手メーカーの社長が入社面接で、「ところで君、この部屋に来るまでに、階段を何段登ったかわかりますか?」と聞くそうです。 その意図は相手が大体の数の大きさをつかんでいるかどうか?  あるいは、正確な答えを知らない場合、その場で必要な数量を自分でつくれることができるかどうか、を見るのが目的ということでした。 必要な数量を自分でつくれないような人は、技術者にもなれない、会社の経営もできないということでした。 (学習1. 課題が明確な時に、解決に必要な 数量 を見つけ出せる人)     一方、A社のお仕事でお会いしたイノベータの方の行動力・思考力の話をさせていただきます。 課題は創り出すものだというということを盛んにおっしゃっていました。 すごいと思ったのは、難題に取り組んで行くときに、その難題がさらにいくつかの  わからない 課題 に展開されて行きます。 その わからない 課題を絞り込んで、言語化する集中力がすごいです。 たくさんのアプローチ手段を頭の中に持っていそうです。 それは、こういう課題として設定すべきなんだ とわかる力が、、。 (学習2. 課題を定義する、筋の良い課題として設定できる人) さらに、その課題の解き方・方略の ヒント を自分で行動しながら見つけ出すセンスもす ごいです。答えを出して妥当性が確保するなら、慣れ親しんだ方法 をいつでも捨てて 新しい方法 をつくり出します。  うまく言えないのですが、新しい解決方法をつくり出すための要求 をつくり出すように、 思えて仕方がありませんでした。 (3.課題解決の方法を見つけるには、新しい解決方法をつくり出すための要求 を定義する という再帰的思考が重要。システムズエンジニアリングには段階的詳細化という言葉がありますが、、) まさに戦略的学習能力の獲得にほかならないと思います ※要求開発とアーキテクティング ※段階的詳細化 2021.6.19 以上

日本のお家芸「製造業」が「Amazonに大破壊」される日

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  田中 道昭氏の 記事の 日本のお家芸「製造業」が「Amazonに大破壊」される日   で取り上げられている 、アマゾンAWSにおけるB2Bレイヤー構造  という5階層モデルに関心があります。 日本企業として、これらの動きにどう戦略を考えて行くかについては、以下のシンポジウムを ぜひ聴講していただき、研究をしていただけたらと存じます。 < 第1回DADCシンポジウム~アーキテクチャで創る未来社会~ > 開催日時:2021/7/9(金) 13:00-17:00 開催方法:オンライン配信 定員:なし 参加費:無料 ではなぜ、このような レイヤー構造 を用いた思考が、日本企業では発想されないので しょうか?  それは、重要なことが抜けている、教えられていない現実があります。 (経営と思考力) ・経営戦略をレイヤ階層で組み立てることなど 教えられていない ・戦略階層の中に競争相手を閉じ込めて無力化することなど 教えられていない ・戦略レイヤ階層ー機能・物理レイヤ階層ーイネーブラ構造ー階層性ー抽象性 組み立て方 を知らない (抽象と思考力) ・抽象について 慣れていない ・抽象が階層につながっていることに  慣れていない ・階層の関係が思いも寄らない相互作用(戦略)を作り出すことに 慣れていない   (メタ設計手法、俯瞰的問題解決手法と思考力) ・システムとして見る(目的を達成する要素が統合されたひとまとまり) など知らない ・全体(レイヤとレイヤの間の相互作用)と部分(レイヤ)など教えられていない ・目的レイヤー運用レイヤー機能レイヤー物理レイヤ など教えられていない ・イネーブラー構造 など教えられていない ・慶應SDMで教えている システムズエンジニアリング など教えらていない  従って、思考できない → メタ設計手法を知らない → DX経営戦略が組み立てられない 日本のビジネスマンの 思考力シフト を急ぐ必要があるとは思いませんか? 弊社チーム・シンセシス・ラボ(株)ホームページ の 活動内容のパートの 基礎思考力を獲得するワークショップで、この領域について体験学習を行なっています。 以上

(再掲)7月9日第1回DADCシンポジウム~アーキテクチャで創る未来社会〜

再掲させていただきます  2021.6.18 【IPA社会基盤センターからのお知らせ】第1回DADCシンポジウムのご案内(7/9開催)ほか 7/9(金)に「第1回DADCシンポジウム~アーキテクチャで創る未来社会~」を開催します。 IPAにデジタルアーキテクチャ・デザインセンター(DADC)が設立されて1年が 経過しました。この1年間DADCが取り組んできた3つのワーキンググループ(WG)に おけるアーキテクチャ設計、人材育成、さらには海外機関との連携の成果などを テーマに、各領域の専門家を交えたパネルディスカッションや対談を行います。 Society 5.0を実現するために、ハードやソフトのみならずルールや制度も デザインの対象とするアーキテクチャについて、WGの具体的な活動を含めて 詳しくご紹介します。 アーキテクチャについてご興味のある方、新規ビジネスを検討されている方、 イノベーションにご関心のある方など、ぜひご参加ください。 また、9月に開催される「PMシンポジウム2021」におきましても、DADCの設立の 背景と今後の展望ならびに3つのWGの取組みを発表しますので、 そちらもご参加ください。 <第1回DADCシンポジウム~アーキテクチャで創る未来社会~> 開催日時:2021/7/9(金) 13:00-17:00 開催方法:オンライン配信 定員:なし 参加費:無料 ▼詳しくはこちら https://www.ipa.go.jp/dadc/seminar/seminar_20210709.html 【プログラム・登壇者】 ◇DADCセンター長 齊藤 裕による進捗報告 ◇自律移動ロボットWGによるパネルディスッション 青山学院大学教授 古橋 大地 氏 日本郵便株式会社 伊藤 康浩 氏 DADCプログラムディレクター 南 政樹 ◇住民起点MaaS WGによるパネルディスカッション きづきアーキテクト株式会社 長島 聡 氏 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 南雲 岳彦 氏 DADCプロジェクトリーダー 細川 速美 ◇スマート安全WGによるパネルディスカッション 京都大学大学院教授 稲谷 龍彦 氏 経済産業省 商務情報政策局 情報経済課 羽深 宏樹 氏 DADCプロジェクトリーダー 高橋 久実子 各パネルディスカッションモデレーター 慶應義塾大学大

戦略的学習能力、高度な問題解決力 にシステムズエンジニアリングが活用できるはず

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戦略的学習能力、高度な問題解決力 にシステムズエンジニアリングが活用できるはずだと 思います。 The Future of Skills: Employment in 2030 に記載された項目の中で、1.戦略的学習能 力、9.発想の豊かさ、16.高度な問題解決力、20.判断力・意思決定力 が目につきます。 その 戦略的学習能力や高い問題解決力 に、システムズエンジニアリングが活用できると いうことを考えてみたいと思います。 資料はこちら 畑村洋太郎教授(出典:失敗学のすすめ、創造学のすすめ)や田村学教授(出典:深い学 び)の論説を考察し、自分で体験したことを総合すると、システムズエンジニアリングは、 「戦略的学習能力、高度な問題解決力」を支援することが可能であると思うようになりまし た。 Step1: 構造化のための対話ツール(慶應SDM)による訓練によって、メタ認知が大きく醸 成される Step2:メタ認知がさまざまな場面で活用され、宣言的知識、手続き的知識、条件知識などが 複雑につながり、生まれ、高度な構造化が起こる。学習することで知識獲得や問題解決の世 界観が広がる。 Step3:ある段階で励起状態、駆動する知に移行することで、能力(思考力、判断力、言語能 力)が発現されるような状態になる。思考力という厳密なものは無いとされている。 Step4:システムズエンジニアリングのメタ設計(メタ思考)プロセスを学習・実践するとワ ンランク上位の思考力を獲得する機会を得ることができる。俯瞰的、仮説的(アブダクショ ン的)、同時進行的、インサイト、検証的、、、しかも皆が共通言語として活用できるよう になると、領域横断に使える知を活用できるようになる。 Step5: 曖昧なブラックボックス状態の課題であっても境界を定義して検討することで、ブラ ックボックスからホワイトボックス化するアプローチ手法です。しかし、あくまでも実行す るのは、自分の考える力・学習力・検証力がないとダメです。畑村教授はスタートからゴー ルまで自力で考える「思いつきノート(わからない→わかる)」を失敗学会で提唱されてお られます。「思いつきノート」の持つプロセスは、システムズエンジニアリングのプロセス と似ていると思いました。 Step6:7段階熟達モデル、UK Systems Engineering

今の日本人には、システムズエンジニアリングは死活的に重要ではないでしょうか?

   今の日本人には、システムズエンジニアリングは死活的に重要ではないでしょうか? 私はシステムズエンジニアリングの初級者ですが、企業人にもっと知ってもらいたい と思っています。それは、根本的に問題に向き合う  思考態度  が違うからです。 慶應SDM入学以前の私  自分が関心があり取り組まなければいけない問題・課題が目の前にあるのに、 「わからな い」、「知らない」  という理由で、不安に耐えきれず、  思考停止 していました。  結局、見送ることが多かったように思います。 慶應SDM卒業後の私 「わからない」、「知らない」  ことに対しても、まずは仮説的に考えていく姿勢です。 (個々のドメイン) 知識に依存することなく、 解決方法を考えていく。  仮説的で、メタ的な、アプローチ方法 の視界が開けていることを知りました。  それは、その人の 考える力 (メタ知識が駆動された状態)を先人の英知 をお借りして、飛躍的に高めるツールであると思います。 今のビジネスマンに、  その  思考態度  を知って使って欲しいのです。 システムズエンジニアリングは、 思考態度   思考方法  を変えます 2021.6.8 以上

システムズエンジニアリングはビジネスモデルの探索思考にきわめて有効である

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   今日、 がっちりマンデー  を見ていて気がついたことをアップします。 社長が苦労の末に獲得した経営でフル活用している思考は、システムズエンジニアリングの 思考と類似性があるということです。 「Systems Engineeringがビジネスモデルの探索思考にきわめて有効である」という 着想メモをアップしました。 着想メモ (イメージをお伝えするために、タイムリーにアップしたものですので、全てが埋められていませんし誤読があるかもしれません。) 社長とは、「課題発見から始まり、課題定義、解決策探索、具体化、検証」がワンセット で思考しているのでは無いかと本当にびっくりします。 並行的・同時進行的によどみなく生まれてくる「仮称:経営メタ思考力」を発揮している ように見えます。 一方で、「システムズエンジニアリングとは、得たいモノを明確にして、その創り方を明確 にして、QCDの最適化を支援するというメタ設計手法」です。 夢のような考え方に、初めて出会った時は、耳を疑いました。 これを使いこなす能力をつけないといけませんが、高度に活用している人を見ると、 まるで、掛け算九九のように無意識に滑らかに思考しているようです。 私はまだボチボチの状態ですが、習い始めた時のゴツゴツ感が少し解消してきています。 社長が苦労の末に獲得した経営でフル活用している思考は、システムズエンジニアリングの 思考と類似性があるという話でした。 2021.6.6

インサイトとは?

 慶應SDMで、インサイトとは、       insight can be                unusual but interesting,              unfamiliar but convincing.  と学びました。  共感はするのですが、あいかわらず説明ができないでいますが、、 長沼伸一郎さんは、本の中でこんなことを言っていました。 「一種の違和感だと思うんですよ。」 「間接的アプローチを使える人は、その違和感から出発している。」 「それは、頭の中の固有波形とのずれで生じる不協和音なのかもしれません。」                出典:問い続ける力 石川善樹著 ちくま新書

欧米エリート教育で、リベラルアーツの哲学教育が 行われている。その本質は何か?

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 先日、山口周さんの書かれた書籍 世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか?を 読み返しました(欧米のエリートが哲学教育を重んじる理由について、、P232)。  書籍では、「コンテンツからの学び」、「プロセスからの学び」、「モードからの学び」 とは何かを説明しています。 「コンテンツからの学び」 ・・・  コンテンツそのもの学びは少ない 「プロセスからの学び」  ・・・  なぜそのように考えたのか 「モードからの学び」   ・・・  世界や社会へどう向き合ったのか  コンテンツからの学びよりも、「なぜそのように考えたのか?」、「世界や社会へどう 真剣に向き合ったのか?」 の方が、重要だというのは驚きです。 改めて、本当に大切なのは、「思考のプロセスを自力で生み出す力」、「自分のメンタルモ デルの妥当性を検証する力」が、問われていると思い知らされました。 ここでも、トリプルルー プが議論されていました。                                 以上 ー 100冊に学ぶシステム思考、デザイン思考 ー

システム思考とデザイン思考の用語や概念を俯瞰的に理解活用できるよう目指したい!

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  システム思考とデザイン思考の用語や概念を俯瞰的に理解活用できるよう目指したい! 聞き慣れない違和感のある言葉だらけですが、、、 ワークショップやファシリテーション体験、重要書籍の筆者の体験ロジックを通じて、入門学習者には無かったスキーマを作り出すことを続けることで、システム思考やデザイン思考 を相互に活用できるように努力する必要があります。ある時、全てが一つのリアリティを 持った思考として動き始める日を目指して学習中です 原理原則の概念を経験的、体系的、螺旋的に習得する システム思考やデザイン思考、システムズエンジニアリングには、要素還元主義の限界 打破という歴史的な要求がある メタ認知的知識とメタ認知的行動、目標・方法・道具・制約 課題発見、課題定義、探索、具体化、検証 良定義問題と不良定義問題、一般的問題解決と創造的問題解決の違い 発散・収束の思考プロセス、アウトプットとインサイト 思考、論理、分析、推論、仮説検証、演繹法、帰納法 ロジカル思考、ピラミッド思考、クリティカル思考、システム思考、デザイン思考、 俯瞰的(鎧を脱ぐ、離見の見)、系統的、多視点、具体と抽象、構造化、可視化、 シフト 集合知、プロトタイプ、楽観主義、Fail First、 目的ー手段、目的ー機能ー物理、目的ー運用ー機能ー物理ー検証、視点とイネーブラー Do the right thing. Do the thing right Concern , View Point , View , Architecture, 意味軸、空間軸、時間軸 ライフサイクル、コンテクスト分析、ユースケース、機能、物理、検証 システム思考やデザイン思考を活用して、複数の視点から俯瞰的で並行的に未知の問題を解決するための能力を開発する。                                                                                                                                                    2021.1.27

ブログを書く目的について   

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 ブログを書く目的について    「システムズエンジニアリングマネジメントを皆で学ぼう!」 という方針で2013年から活動してきました。7年間マイペースで進めてきて、すこしづつ実感も湧いてきました。試行錯誤の学びの活動をベースとしながら、会社の紹介を書いてみたいという気持ちになりました。よろしくおねがいします。 1.ブログの目的 (1)会社紹介と事業創造  弊社チーム・シンセシス・ラボ(株)(略号:TSL)の活動目的、活動内容を紹介していくことで、お客様の発掘、お役様との対話づくり、お客様への具体的な活動を創り出すことを目指しています。その結果、社会的なイノベーション創出につなげていきたいと考えています。 (2)抽象度の高い思考力獲得への体験日記 システムエンジニアリングの基礎的な理解レベルにある私にとって、日々の体験や実践を通じて、それを日記や文章に起こし直す事で、「抽象度の高い思考力の獲得」を目指して一歩一歩、理解を深めることにあります。「わからなかったこと」がすこづつ「わかるようになる」足跡を通じて、自分に納得出来る説明を続けることが、共感の得られる地についた研修につながると考えています。 2.プログテーマと読者ターゲット層 企業部門 イノベーションを生み出す組織変革力の方法を探している部門 イノベーション推進のための方法を探している部門 新事業を開発するための方法を探している部門 ITソフトウエア業界で領域横断の事業に関心を持っている部門 変化を生み出すマインド・思考能力を探している部門 自律的な人財を育成するための方法を探している部門 個人 創造的な問題解決力・思考力を身につけたい人  創造的な生き方、セカンドキャリア開発をしたい人 自分自身の潜在的な能力を一層高めたい人  インサイトを得るための隙間コミュニティ 社会に効果的な隙間を創る活動を通じて、スキル要素間の相互作用を発見して、 創造のヒントやインサイトを得ようとする人                                   2021.1.24