「わからない」けどつくりだす


    「わからない」けどつくりだす

 

これは、畑村洋太郎教授の著書 畑村式「わかる」技術 の一説を引用させていただきます。

ある大手メーカーの社長が入社面接で、「ところで君、この部屋に来るまでに、階段を何段登ったかわかりますか?」と聞くそうです。

その意図は相手が大体の数の大きさをつかんでいるかどうか? 
あるいは、正確な答えを知らない場合、その場で必要な数量を自分でつくれることができるかどうか、を見るのが目的ということでした。
必要な数量を自分でつくれないような人は、技術者にもなれない、会社の経営もできないということでした。


(学習1. 課題が明確な時に、解決に必要な 数量 を見つけ出せる人)  

 


一方、A社のお仕事でお会いしたイノベータの方の行動力・思考力の話をさせていただきます。


課題は創り出すものだというということを盛んにおっしゃっていました。
すごいと思ったのは、難題に取り組んで行くときに、その難題がさらにいくつかの 
わからない 課題 に展開されて行きます。

その わからない 課題を絞り込んで、言語化する集中力がすごいです。
たくさんのアプローチ手段を頭の中に持っていそうです。
それは、こういう課題として設定すべきなんだ とわかる力が、、。


(学習2. 課題を定義する、筋の良い課題として設定できる人)


さらに、その課題の解き方・方略の ヒント を自分で行動しながら見つけ出すセンスもす
ごいです。答えを出して妥当性が確保するなら、慣れ親しんだ方法 をいつでも捨てて 新しい方法 をつくり出します。 

うまく言えないのですが、新しい解決方法をつくり出すための要求 をつくり出すように、
思えて仕方がありませんでした。


(3.課題解決の方法を見つけるには、新しい解決方法をつくり出すための要求 を定義する
という再帰的思考が重要。システムズエンジニアリングには段階的詳細化という言葉がありますが、、)

まさに戦略的学習能力の獲得にほかならないと思います


※要求開発とアーキテクティング
※段階的詳細化

2021.6.19

以上


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