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「リ・スキル」と「メタデザイン・スキル」

  コロナショックで大きく雇用環境が変わるような 情勢が見られます。 仕事の能力評価で、曖昧だった判断基準が厳しくなり、 ビジネスマンには、「リ・スキル(能力再獲得)」が求められていています。 実はこのサイクルは、何年間も、何回も繰り返しています。 そして、技術がさらに加速するたびに、 「リ・スキル(能力再獲得)」を繰り返すことにも 限界がきています。 単一専門性のスキルの獲得と陳腐化の繰り返しサイクルではなく、、、 異なる専門性を横断して、新しい価値をデザインするシステムアプローチ 時代(メタデザイン・スキル)に 向けて、多くの人材を投入すべきです。 経営者の方、ビジネスマンの方へ、、 今こそ、単一の専門性の獲得陳腐化のパラダイムから脱皮して、 コンピテンシー(スキルの集合体)と 方法論(思考法 、システムアプローチ)を活用して、最適な仕事の答えを実践を通じて、アジャイル的、 スパイラル的に、 仮説を高めていける能力獲得競争にシフトすべきだと思います。 これこそが、次世代に求められている 戦略的学習能力 です。 2021.12.22

エフェクチュエーションが伝える起業家精神

熟達の研究をしてエフェクチュエーションに出会いました。 経営者とは発掘されるものという常識から熟達であると・・。関西学院大学のMBAコースで受講された、笠谷さん、片山さんから伺いました。 従来のマーケティング戦略(STP)とも間逆なアプローチ。エフェクチュエーションが伝える起業家精神とは、 ❌未来予測などの市場調査は嫌い ⭕ビジネスとはつむぎだすもの。出会ったステークホルダーと相互作用してビジネスが変容することもよくある。 ⭕仲良くなったステークホルダーは、やがてフォロアー、社員、お客様、ファウンダーに変容していく。 そういえば、日本にもあった 袖擦り合うも多生の縁。彼女から言わせると「関心を持ってくれたステークホルダーに自発的にそのプロセスの一員になることを選択させるプロセスだ」といっています。 特に着目したのは、間主観的相互作用という考え方。 そうか!、別の価値時空間に住んでいるひとに、座標変換(共感、相互理解)を加えて、その人の生き方のプロセスと自分のプロセスを相乗りさせて、相互作用して市場(予定調和でないナラティブな空間創造)を形成していく。 システム✕デザイン思考の思考にピッタリだと思いました、これ使えます。 ※「主観と客観」という概念装置は時代遅れで、次は「間主観性」ではないでしょうか? 書籍:エフェクチュエーション   サラス・サラスバシー Effectuation' workshop TEDxMidAtlantic 2010 Saras Sarasvathy 2021.12.4

システム思考やデザイン思考の概念を俯瞰的に理解したい その2

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 学び始めた時の世界・・・ システム思考、デザイン思考、メタ認知、システムズエンジニアリングを学び初めた当初 は、用語や概念が、体になかなか入って来ませんでした。 ロジカルシンキング クリティカルシンキング デザインシンキング システムシンキング システムアプローチ 多視点、抽象、構造化、可視化 全体と部分、俯瞰と系統 目的手段、原因結果、機能と物理、価値連鎖 etc 用語が頭の中で、バラバラに宙を舞っていました。 私には、メタ的な思考やスキーマが無かったのですから、しかたがありません。 IT系エンジニアでしたが、30年間このような思考には、全く縁が無かったのです。 現在日本のIT系のエンジニアは100万人いますが、ロジカル思考の方がほとんどです。 分ける思考を得意としますので、要素と要素の関係性、システムとシステムの関係性などを 見失うことも多くなります。 結果的に、(見えていない)要素間で引き起こす「振る舞い」が問題を起こしたとしても それを解明することは、難しいのが現実です。 学び始めた後の世界・・ 用語や概念が頭の中でバラバラに宙を舞っていましたが、徐々に、概念のまとまり単位で、 棚に入るような感じがでてきました。見慣れてきたことも事実です。それを前提に物事を考 えるような時間が増えつつあります。 そもそも、知らなかった概念、方法論が使えるようになるとは、どういうことでしょうか? 問題を解決するには、プロセスが必要です。思考することでプロセスが生まれます。思考す ることでプロセスを生み出しますが、それには方法が必要です。 その抽象的な方法を具体的に実行するにはツール、道具が必要です。 学習者が、問題解決やデザインを実行する(プロセス、方法、スキル・・)には、スキルが 必要です。単体で活用できるスキル、スキルが集合したものをコンピテンシー(形式知と暗 黙知を含みます)といいます。 バラバラに見えた概念や用語が、体に馴染んでくるには体験して理解する時間が必要です。 これらが定着し、仕事でコンピテンシーや方法論を駆使して、目的を達成するためのケ ーパビリティが、ようやく発揮されて成果を出します。 システムデザインマネジメント学には、これらが用意されています。 やる気と時間と場が必要です。 ある集中した時間を投入して、ロジカル思考を超える次世代の思考能力、創...

イノベーションアーキテクトは「思考プロセス」を求めている

1.イントレプレナーの流儀   旭化成の高度専門職として「グループフェロー」「シニアフェロー」を務め、現在 BtoB の製造業における新規事業創出に必要な「思考プロセス」の研究・開発を進めている山下氏。自身の経験から得たイノベーション思考を抽象化して、再現性の高い思考プロセスに落とし込もうと努力していることが、webサイト 「イントレプレナーの流儀」 で発信されています。 弊社は、山下シニア イントレプレナー(イノベーション アーキテクト)の長年のイノベーション成果を「思考プロセス」として振り返る貴重な機会に参加させていただき、ワークショップやシステムズエンジニアリング活用などの議論をさせていただきました。 2.出会い  2016年11月富士ゼロックスさまが主催したバーチャルハリウッド協議会のワークショップ講師として、コンセプトフレームワークのファシリテーションを実施させて頂いたことがきっかけで、お付き合いが始まりました。イノベーション創出のための「思考プロセス」の研究・開発の基盤として、SDM学(システム✕デザイン思考、システムズエンジニアリング)が活用できるのではないかということでした。  「思考プロセス」の対話では、イノベーション創出のフレームワークの開発に、SDM学がどう活用できるかの議論を行いました。ワークショップを行ったり、私の苦労談(統合CADシステム開発をした時にシステムズエンジニアリングのような異分野横断の開発方法論を本当に必要としたこと)やシステムズエンジニアリングの効用(多視点で同時並行の思考空間を獲得することができる能力獲得)などの話をさせていただきました。 3.今後の期待 弊社は、システムズエンジニアリングを次世代の問題解決方法論(思考行動プロセス)として、自由に活用できるケーパビリティの高い人材の育成に、貢献していきたいと思っています。                                       以上

対話ツールを活用して問題解決の能力開発を進めよう

   対話 ツール を活用して問題解決の 能力開発 を進めよう 「対象を構造化して可視化し、しかもメタ認知力を高める優れたツール」がネット経由で無料でアクセス可能なことをご存知ですか?このツールをきっかけにして人生100年活用できるプロセス思考力(スキル・コンピテンシー・ケーパビィリティ)を開発していきませんか?  あなた と、 あなたのチーム のために! 出典: 「イノベーション対話ツールの開発」について Step1: 対話ツールの持つ強力な効果を単体で活用しましょう              (参考:資料1) 一つ一つが凄いツールですので、現場活用しながら効果を体験してください Step2: 対話ツールを2〜3つのプロセスとして活用しましょう           (参考:資料2) 可視化カードの進行順番(可視化カードの右上と左下にツールの活用の順番例あり)を目安に活用してみましょう    自分で得たい内容とツール特性から工夫して使ってみましょう    Step3: 人の対話を建設的な対話に変えるための話し合いのプロセスを学びましょう         (参考:資料3)  話し合いのプロセスのステップが明示的になっている  話し合いを効果的に支援してくれるツールがある  話し合いのプロセスを目的に向かって進めてくれるファシリテーションが行われる   Step4: 課題解決の基本プロセスを学んで活用する習慣をつけましょう          (参考:資料4) 目標・方策・道具・制約    良定義・不良定義 課題発見・課題定義・探索・具体化・検証 メタ認知的知識・メタ認知的活動 Step5: イノベーティブな解探索を行うためのワークショップデザインを学んで活用しましょう              (参考:資料5)  例:得たいインサイトの方向性を考える 思考の枠を捉える 枠を越えたアイデア 枠を越えた...

そもそもトップランナーは狙っている方向が違う・・

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  そもそもトップランナーは狙っている方向が違う・・・ ※補足 「物理数学の直観的方法(長沼伸一郎著)講談社」では、「簡略化」「総合化」「直観化」が次元の異なるほどの意義を帯びてこざるを得ないだろう。と指摘している。 複合的/横断的体験価値をどうつくるか・・・・ Well-beingな豊かさを社会実装する人材をどうつくるのか・・・ 弊社は、皆さんの知恵や行動と相互作用しながらチャレンジを続けます。 well-being社会課題解決とミドルシニアライフデザイン勉強会 イノベーションアーキテクトとシステムデザイン人材勉強会 創造的対話と異分野を対話デザインでつなぐ勉強会 問題解決とプロセスデザイン勉強会 基礎的メタ思考勉強会 2021.9.20

アーキテクト人材育成の取り組み報告書

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  2021.7. 26 に、DADCからSociety5.0を実現するアーキテクト人材育成の取り組み報告書が公開されました。 https://www.ipa.go.jp/.../arc.../pj_report_hrd_20210726.html     記載されていたカリキュラムから、研修日程を1枚に抽出して見ました。表面的な座学だけではなく、大変実践的な活動もされていることと思います。早く、一般企業レベルでも、素晴らしい指導者の元で地についた研修や実践が行われるといいのですが、、 小職にとっては、SECFとスキル標準フレームワーク https://www.learning-innovation.go.jp/existing/doc/c0038/システムデザイン人材スキル標準.pdf が唯一の羅針盤でしたが、今回の「アーキテクト人材開発・育成に関する中間報告書」が世に出て、闇夜に照らすサーチライトが増えた気がします。ビジネス戦略、人材育成の転換を議論している現場に紹介させていただきます。 2021.8.12