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マシュマロチャレンジを甘く見ないでください 思考力を高めるステップアップコーチ7 

 マシュマロチャレンジを甘く見ないでください  思考力を高めるステップアップコーチ7 マシュマロチャレンジを甘く見てはいけない、先が読めないおじさんになってしまう可能性があります。2013年当時57才のおじさんがマシュマロチャレンジの洗礼を受けてショックを受けました。TEDビデオを見てさらに打ちのめされました。 10年が経ちますが、自身としてあまり進歩していないことに焦りを感じます。 一般に、活動の初期段階で何を学べるかは大きいです。 マインドセットを付けましょうという啓蒙で終わる話でもありません。 本件に、具体策が存在することをご存知でしょうか。 (少し抽象度が高い方法ですが、破壊的です。素人の駄文ですが何かのヒントになれば幸いです) マシュマロチャレンジは完成形(why、what)がかなり予想できる中で、具体的構築を試行錯誤的にHowをトライします。 システムズエンジニアリングではシステム開発の初期段階で、企画ステージを検討します。情報がほとんどない企画ステージの段階でVモデル設計を何度も回すには、持ち得る知識に加えて、集中力、想像力、洞察力、シュミレーション力、課題設定力、アーキテクチャー力が総合的に試されるように思います。その重要性、時代的な意義を強く実感するようになりました。 システムの最終運用段階とシステム構築段階とシステム設計段階は、時間軸から見てもそもそも時間的にも空間的にも異なる事象です。未完成の時に、これらの最終形を俯瞰しながら、一体の設計空間としてイメージして考える習慣ができるとそれは凄いことになります。要求の連鎖としても一体のものと見て、全体最適のデザインをして、具体世界(検証)と抽象世界(モデルデザイン、思考)を同時に行きつ戻りつスパイラル実行します。こういう思考を競合にされたら、ひとたまりもありません。先読み、差異化、5-10年先戦略、、を隠れて打ってこられては、ひとたまりもありません。 私は、空手をしていましたが、基礎訓練はやっている時に、意義をあまり感じませんでした。ある程度の段階になり、無意識に技が出るようにになると、一気に視界が開けてきました。別世界がそこにありました。 システムズエンジニアリングを学習し始めた当時は、なぜ学ぶのか? 効果はどうなのか? が全くわからず苦戦しました。全くイメージが湧きませんでしたが、最近いろ...

「システムとしてデザインするイノベーティブな人材」をどうしたら体系的に育成できるのか? 

私は、旭化成元フェローの山下昌哉氏の素晴らしい業績(※1 恩賜賞 電子コンパス開発)に出会い、それを学ぶにつれて、イノベーションアーキテクトしてふさわしい方だと思っています。現在、自社の中でイノベーションアーキテクト研究会※2(山下昌哉氏、橋本治氏、八田孝)を運営する中で、多くの教えをいただいています。 山下さんはイノベーション思考の普及努力を続けています。しかし「イノベーターの知を伝搬」しようとしても難しい現実があります。関心を示していただいても仕事が繋がらなかったり色々です。日本認知科学界会元会長 鈴木宏昭氏は、「知識は伝わらない」ものだ、「知識とは構築される」ものであると主張しています。それは、「人の認知リソースと場のリソースの相互作用や創発によって生まれるコト的なもの※3」であると表明されています。 「イノベーションアーキテクト研究会は、旭化成元フェロー山下昌哉氏からイノベーションの知見を開示いただき、元NEC研究所橋本治氏からはIT・AI的なアドバイスをいただき、八田孝が運営しています。活動目的としては、(1)未知の課題を解決する知を構築する、(2)イノベータの知を構築する、(3)イントラププレナーの知を構築する等を目指しています。アプローチ手法として、システムデザイン手法、システムズエンジニアリング手法を活かして、「システムとしてデザインするイノベーティブな人材」をどうしたら体系的に育成して、ビジネスで実践できるのかを研究しています。 単に知識を知っているだけでは意味がなく、トレーニングや体験によって、各人の頭や体にインストールされて、やがては局面局面で意識的&無意識的に駆動されるような実践的な知(コンピテンシー、ケーパビリティ)を作らなければ、意味がないと話をしています。活動する人が、本当にそれをしたいのかも継続性にかかわってきます。 本研究の整理において参考にさせていただいているのが、経済産業省の「未来の教室」実証事業の1つである「顧客の「横断的体験」を生み出せる「システムデザイン人材」を育成する講座の開発※4」です。組織として達成したい高いケーパビリティ(スキル習熟度レベル)を獲得するために、4つのスキル標準フレームワークを習熟していくアプローチを展開しています。スキル標準フレームワークはさらにスキルカードに展開されており、そのカード単位にハードス...

「考えるチームを育成する研究」 V1.0一部

 「考えるチームを育成する研究」 V1.0一部   ※留意事項・連絡先 現在、企業向け研修や共同研究を実施中。 ご関心がございましたらご連絡ください。 チーム・シンセシス・ラボ株式会社 代表取締役 八田孝 hattat@team-synthesis.com https://home.team-synthesis.com タイトル 「考えるチームを育成する研究」V1.0 「考えるチームを育成する研修開発と普及」V1.0 〜考える力を高める自分成長の道具と使い方を開発する〜 背景 私は「わからない」問題にぶつかると思考停止になってすぐ撤退をしていました。本屋に飛び込んで、これぞという本を見つけては、本当の自分に嘘をついていることにも気づかず安堵していました。答えがそこに無いことがひたすら不安でした。 どうすれば、人は「わからない」状態から「わかる」状態に移行することができるのでしょうか? AIが既存知の範囲内であれば、与えられた「問い」に対して世界中の知識と機械学習を使って、それなりの論理を生み出してくれる時代になりました。検証は必要ではありますが。 私達は積極的に「問い」を創り、課題・目的を生成して、自らアイデアを探索しつつもAIにも探索してもらい、適切な問題解決を生み出す能力が一層必要になっています。21世紀型の戦略的学習能力をどう獲得したらいいか課題です? 目的 ものごとを「考える力」「課題を解決する力」「課題をデザインする力」は、その人が「よりよく考える習慣」を獲得することによって段階的に成長して、熟達していくものと考えます。そこで、「多様な専門チーム」の中で「考える力を高める自己成長の道具と使い方」を開発実践していきます。これは次世代につながる社会的課題と考えます。 当面は、抽象度の高い思考を徐々にBaby stepを繰り返して、思考態度が変わっていった体験をベースにして、レベル1〜3をターゲットに進めます。 解決策 基本的な考え方 「知る、使う、検証する、実践する」というサイクルを回す 思考において、専門知、方法論、認知的知、場知識等の全てのふるまいや相互作用を知の生成に生かす 基礎的思考と方法論を理解する 多様なメンバで対話的、協調的に学ぶ 使う時に、ワークショップProject Based Learningを用いる 実践する時に、実践的Real ...

思考力を高めるステップアアップコーチ5

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 思考力を高めるステップアアップコーチ5       昨今、GPT-2での小説執筆にトライしたり、ChatGPTでアイディエーションした結果を     Midjourney  でお絵描きしたり、世間が賑やかになってきました。     web掲載の記事 「 AIが急速に進化・普及する時代に、人材が拡張すべきスキルは何か」  (2023年2月24日 shiRUto)によれば、これからは進化するAIを使いこなして     Creativityを発揮すべき時代にあると主張しています。  これからの人間をとりまく環境は、AIなどによる情報空間化が加速していくなかで、  人間はAIを使いこなすスキルが求められているようです。  以前、私は日本元気塾セミナー 「例外にこそ本質がある!」~研究者が考える未来の  クリエイティブ~石川善樹(医学博士)×米倉誠一郎(日本元気塾塾長) 2015年10月  07日を受講した時に、石川善樹氏はスラム街であっても元気な子供達がいる事例を  取り上げて、「規則性を逸脱した例外の中にこそinnovationの種が存在する」と主張  していました。そのような研究テーマであっても、石川氏は8つのCreative Process  の中で、AIが得意な領域について指摘していました。(筆者が黄色に着色)      2つの知見には共通点が多いです。    どうしたら多忙な生活の中においてこれらの一連のスキルを獲得し、AIに情報収集     やアイデアの組み合わせを指示することができるようになるのでしょうか?     1.問いの発見     2.知識の獲得      3.関連情報の収集     4.熟慮     5.アイデア      6.アイデアの組み合わせ     7.ベストアイデア     8.アイデアの実現化・検証              私は、システムデザイン、システムズエンジニアリングという設計手法を     学んでいますが、根幹は「思考力を高める」、「考える力を高める」、    「創造的な問題解決力を高める」ということがベースになっています。    そして、これらの獲得こそが、AI時代の社会課題に貢献すると考...

戦略的学習能力、高度な問題解決力 にシステムズエンジニアリングが活用できる 2

 戦略的学習能力、高度な問題解決力 にシステムズエンジニアリングが活用できるはず 2 以前、気が付いたことですが、、。 初めての授業では没入していて気がつきませんでしたが、、 それは、時間軸俯瞰についてです。 システムズエンジニアリングは、付箋紙を使いながらワークをしていきます。 対象とするシステムを明確にしたいと意識したあとに、、ライフサイクルを作成します。 まだこの世に生を受けていないシステム、そのシステムを作り出す作業をします。 システムが生まれてから死ぬまで、、 「企画ステージ、設計ステージ、構築ステージ、運用ステージ、更新廃棄ステージ」 各ステージ毎に、意味俯瞰、時間俯瞰、空間俯瞰を繰り返して、デザインは進みますが、、 このライフサイクル、これからおこる 未来 がひとつの物理空間、思考空間として表出しています。 時間は、現在から未来にすすみ ますが、、 ワークは、未来(ゴールの運用ステージ)を変えると、関係して現在(に近い部分 企画・設計・構築)も変わりますので付箋紙で修正します。自社の弱点を補う戦略を意図的に仕込むことも可能です。出来あがったら、順に実行していけば、狙いのシステムができあがります。 これから起こるできごと(現在、未来、過去)を事前に変えていくことができるアプローチ手法であるとも言えます。しかも、上流から要求を取り出せます。 これって、すごいと思いませんか? (友人の転職に関するアドバイスをしていて、現状案と転職案を考えていて、自分でゴールを変えて、変えたゴールを達成するプロセスを手持ちの資源を相互活用させながらデザインする話で盛り上がりました。) 2023.3

伝統芸能では、型は教えない

伝統芸能では、型は教えない 「システムズエンジニアリングは1つの型である」と授業で説明を受けました。 すごく印象に残っています。私が大学時代に空手をやっていましたので、型の 学び方を経験していましたので、自分なりに学びとっていく「型」としての 「武道の学び」と「システムズエンジニアの学び」を比較しながら、学び続けて いきたいと思っています。そして、AIに負けない思考や構想力をつける方法を 社会に活用したいと考えています。 そんなおり、以下の記事を拝見しました。   出典:前野隆司 「日本の将来を語る」 2020.2    日本教育 アンチAI的に言うならば、AIにはできないことをすることである。 1. AIは大量に事例・正解がある問題を解くことである。      AIに代替されない仕事とは、大量の事例のない仕事。個性と独創性を     発揮して、自分らしく、人と違ったことをする。 2.「型にはまった浅い学びはAIに奪われる」   「主体的で対話的な深い学び」が重視されつつある。     能動的・双方向的で個性と独創性を生かした深い学びはAIに    奪われない。    どうすれば、より深く教え、より深く学べるようになるのか? 「教えないことだ」   型にはまったマニュアル通りの教え方をしない。。   これを徹底していくと、教えないことに近づいていく。   伝統芸能では、型は教えない、見て学べ   日本の教育は美と技と心を磨くこと   精神性の淘汰を目指して心を磨くこと   社会に役立つことを通じて心を磨くこと   各自が、精神性、創造性、感性、個性を高めて心を磨き、精神性を高める。  結果、よい仕事を極めることができる。   当然ながらAI には負けない。    未知なる人間性の高みを追求することこそ、これからの人間の目指すところである。 叡智を結集するテーマである。 出来上がるものは個性的なものであると思います。 2022.1

2022 ミッション・ビジョン・バリュー 

 1.ミッション 個とチームの創造的な感覚と問題解決力を成長させ、チームと組織の学習迅速性を獲得し、生き生きとした社会価値をつくり出すことに貢献します。​ 2.ビジョン AIの加速度的な進歩は、現実と非現実が融合する形で進んでいます。そして、次世代の社会課題は、ますます「大規模化、複雑化、領域横断、不確実化」しています。これらの課題発見、課題定義、価値創造、解決策づくりは、人間がリーダーシップをとって、AIを手段として活用していく時代となります。 次世代の人材や組織は既存の延長線の思考では無く、「異なる要素」をつなげて「新しい価値や機能」を創り出す、「創造的思考力」、「次世代方法論」を自由に操る個人、チーム、組織によって実行されます。 3.バリュー システムデザイン手法を用いて「チームが創造的に問題解決を行い、多様な専門性を総合して新しい体験価値」を生み出します。そして生涯学び続けるマインドや戦略的学習能力を醸成します。 特に「全体と部分を俯瞰して、要素間の新しい関係性やふるまいを創出するようなシステム思考」と「人の多様性や集合知を活用したデザイン思考」の相互作用をシステムアプローチによって生み出します。 2022.11.15 チーム・シンセシス・ラボ株式会社